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「ちょっといい時、いいときめき」の新宿エキナカ

 

ワンスアラウンド株式会社

       リテイル事業部 廣末 弥雪


Market Report【vol.44 】


「ちょっといい時、いいときめき」の新宿エキナカ
~エキュート誕生から20年~

1987年に日本国有鉄道は分割民営化して“JR”になりました。民営化による組織経営の改革によって事業運営には様々な制約がなくなりました。このことから消費者の行動変化や多様化したニーズを把握して企業収入の一つに商業施設「エキナカ」の充実拡大が推進しました。

JR東日本グループは駅一体型を中心に、専門店商業施設の「アトレ」「ルミネ」などを運営してファッションビルに変え、「駅改札内」はエキナカ商店街に変化しました。

従来は、駅構内に信号機や電気系統の設備等を収容する部屋が多く存在していましたが、技術革新等で設備の小型化が進み、余剰スペースが増加しました。そこで、小売業としての好立地を活用しない手はなく、ビジネスチャンスが大いにある場所の有効活用が今のエキナカ商業施設へと変化しました。

2005年3月、JR東日本ステーションリテイリングがエキナカ商業施設のネーミングを「エキュート」として、「エキュート大宮」を開業、同年10月には「エキュート品川」が開業しました。
通り過ぎる駅から買物する駅へ―1か所で欲しいものが揃う「ワンストップショッピング」の場所になりました。


今回ご紹介する新宿駅のエキナカは東西自由通路と改札内中央通路に挟まれたホームの下に開発された施設です。


1日の平均乗降者が世界一である新宿駅の『時間を有効活用しながらも満足感のある食体験』が叶う「EATo LUMINE」「EAToでイイトキ、イイトキメキ。」をコンセプトに、トレンド感のあるグルメを手に入れる事ができる魅力的な施設です。
今回も気になったお店を紹介していきます!




▼▽▼ リサーチスタート! ▼▽▼


今回は2024年4月17日開業、新宿エキナカの「EATo LUMINE」をさんぽしてきました。


新宿駅の東西自由通路と改札内中央通路に挟まれたホームの下に位置する施設で、地下1階ワンフロアに28店舗が集い、新ブランド・新業態が12店舗出店しています!


その中で、まず初めに気になったお店は、ルミネ初出店「羅家 東京豚饅」です。
大阪土産の定番『551蓬莱』の創業者の孫である代表が、子供の頃から食事として親しみ続け、大阪人なら誰もが大阪のソウルフードとして認める「豚饅」を手軽に楽しむカルチャーや、出来立ての味を気軽に味わってもらいたいと、東京・恵比寿の地にオープンした豚饅専門店の3店舗目です。
出来立てにこだわり、職人が愛情を込めて1つ1つ丁寧に包んだ完全無添加の豚饅が味わえるお店です。


リサーチに行った日も多くのお客様がいらっしゃいました。店内が狭くお店の前に並ぶことが出来ないため、施設の外に看板を出して並んでもらっていました。
蒸し器から湯気が上がりアツアツの豚饅がウィンドウから見えるので、食欲をそそられました。




次の店舗は、ルミネ初出店『岡田謹製あんバタ屋』です。
『岡田謹製あんバタ屋』は、北海道の人気洋菓子店『ルタオLeTAO』を手掛けている株式会社ケイシイシイの新ブランドです。
今回リサーチに行った際,お客様でかなりにぎわっており、スタッフの方々の声出しも
とても元気が良かったので、買う気がなくても吸い寄せられる店舗でした。
もちろん商品もとてもおいしそうで、あんバタパンについてはすでに売り切れていました!
活気出しの声でお客様を引き付ける力を感じました!




餡と塩気のあるバターが絶妙なハーモニー!
パッケージもインパクトあり!


3店舗目は、東京初、ルミネ初出店『BONBONS DE K』(ボンボン ドゥ カ)です。
2021年7月、湘南・茅ヶ崎にオープンしたグルテンフリーの焼き菓子専門店です。
最近小麦アレルギーの方がとても多いので、国産米100%の米粉にこだわり、
白砂糖を使わず、きび砂糖とはちみつという原材料は、小麦アレルギーの方にとって、
とても安心感があります。
さらにパッケージもとてもかわいくオシャレでお土産にするときっと喜ばれると思います。




最後は、新業態、ルミネ初出店のパン好きにはたまらないパンのセレクトショップ『BAKERs‘ Symphony』です。
『BAKERs’ Symphony』は、1都3県100ブランド以上1000種類超のパンを集め、日替わりで色々なパンを楽しめる空間。
陳列されたパンの横には、製造者の名前と写真が並べられています。

前月の売上ランキングも発表されていて、興味深いパン屋さんです。
15時過ぎにはパンが売れて少なくなっていましたが、少し経つと新しいパンが並べられ、スタッフの方に尋ねると「これからまた入荷します。」と忙しそうにされていました。
タイムリーにいろんなパンと出会えることもとても新鮮に感じましたし、新宿に行くだけで1都3県のパンが食べられるのも魅力的ですね。






さいごに

今回は駅改札内の商業施設のリサーチでした。
1日の平均乗降客世界一の新宿だけあって、タイパ(タイムパフォーマンス)と
ウェルパ(ウェルネスパフォーマンス)のニーズが高い場所で、「EATo LUMINE」は、時間を有効活用しながらも気軽にトレンドグルメを楽しみ、心身ともに前向きな
気持ちになってもらうための空間を提供しています。

毎日忙しく駅構内を通行する人たちの「日常の中の非日常」
かわいい!美味しい!早い!など、限られた時間の中で、満足を探し続ける消費者に対し、既存のモノ・サービスの価値をどう上げていくのか。
短時間で満足感を得られる場所であり続けるには、鋭い考察力とスピード感のある商品開発、仕込みと仕掛けが大切だと感じました。

時間はすべての人に平等ですが、「ちょっとした時間」を自分の時間として有意義に
過ごせたり、高い食体験ができたり、素敵な接客をされたり、お土産を喜んでもらえたりすると、「今日がちょっといい日になる」と感じます。

これからも「ちょっといいな」と思ってもらえるサービスを提供していきたいですね。

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最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

これからも現場からのリアルなレポートをお届けします。
どうぞお楽しみに!

廣末 弥雪
廣末 弥雪
ワンスアラウンド株式会社 リテイル事業部 

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