
『ちゃんとやる!』Vol.2
ワンスアラウンド株式会社 取締役 佐藤 梨枝子 |
ハッピーエピソード 【vol.62】
「ちゃんとやる!」Vol.2
前回のハッピーエピソードでは「ちゃんとやる!」をテーマに事例をご紹介致しました。
お客様の声には、その後もスタッフのマナーや気配りなどに関するご意見を多く頂いております。
本当にお客様の気づきと観察眼に敬服致します。
1件目の事例はスタッフの身だしなみによるGOODコメントです。
店内は大変混雑していたにも関わらず、担当して下さった店員さんが、大変丁寧で 商品知識も豊富で驚きました。
|
このKさんは20代の男性スタッフですが、今まで男女合わせて、爪のお手入れでお褒めの言葉を頂いたのは初めてでした。
確かにシューズの接客では手先が非常に目につくものです。
その際に清潔感の無い爪だったら、試着の手伝いをして欲しくありません。
Kさんは今どきの男子なので、常日頃から肌のスキンケアを怠らないタイプです。
その清潔感のある手先と合わせて、手先の所作の美しさにも感動してくださったのだと思います。
「今まで生きてきた中で1番の店員さん」という嬉しいコメントを頂いたKさんは更にスキンケアと所作に磨きをかけていくことと思います笑。
次の事例はベテランスタッフの気づきに対するご意見です。
商品を売場で試着しようとしましたが、店内が混雑しており、近くのスタッフは接客中でした。 |
このお店の店長も以下のコメントを発信してくださいました。
詳細にコメント頂けている事だけでも非常にお客様の印象に残っているのだなと思います。
混雑していても、接客中でアプローチ出来なくても、気配りと視野の広さが伺えます。(この日は店外催事設営でバタバタとしている日でした。) お客様の様子に気付き、咄嗟に出るワンアクション。 もちろん店全体の感じが良くなければ「ジェスチャーだけされた」「スタッフが少ない」とBADになりかねないシーンです。 この内容が素晴らしいと思うだけではなく、全てのスタッフが接客中や混雑時に思い返して視野を広げる学びとなります。 そして、今までと違ったアクションに変わる気づきを貰えました! |
短いコメントですが、非常に重要なアクションだと思いました。
販売員の基本マナーとして「3秒に1回の目配り」とか、「常に顔を上げて視野を広く店内を観察する」などは新人研修で初めに教わることですが、こういった基本が身体に染み付いているベテランスタッフならではの機転の利いたアクションだったと思います。
■基本マナーは接客を制す!
前回もこの言葉を使いましたが、同時期にお客様から寄せられた今回の2件のコメントを読んで、更にその思いは確信に変わりました。
1つ目の事例は、「身だしなみ」「言葉遣い」という、まさに基本マナーの5原則を素直に行動して、お客様に最高に喜んで頂けました。
「こんな事で?」と思われるかもしれませんが、「こんな事」ができていないスタッフが多いからこそ、こういったご意見を頂くのだと思います。
2つ目の事例は、販売歴40年以上という超ベテランスタッフ・我が社のレジェンド的存在のスタッフです。
新人研修を受けたのは遥か遠い昔のことでしょうが、今もしっかりと基本が身についているからこその機転だと思います。
■「型決め」から「型外しへ」
よく新入社員研修の際に話すことですが、とかく販売スタッフに個性やキャラクターを重視する傾向にあると思いますが、
魅力的なキャラクターのスタッフは「型決め(基本マナー)」が出来てから「型外し(自分らしさ)」を表現できる人の事だと思います。
スポーツ界もビジネスも「基礎・基本」を大切にしている人が成功しています。
商品知識や販売スキルの習得は勿論ですが、今こそ行動や所作を「ちゃんとやる!」時代なのではないでしょうか。
この行為の先にお客様が感動するサービスが生まれてくるのだと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも現場から届いたお客様の「ありがとう」を
ご紹介してまいります。