座談会から見えた24卒の特徴
時間と手間がさらにかかる24卒採用になる?
今回はインターンも終盤に近づいた24卒採用で実施した 「23卒内定者×24卒就活生座談会」で感じたことをお伝えしたいと思います。
大学3年の4月から就活が実質スタートし、例年より早いスタートを切った24卒採用。
11月に発表されたディスコ調査によると、9月時点でインターンシップ等に参加した学生は 73.8%(23年卒対比5.4ポイント増)で、今年入社した22年卒(46.8%)と比べると、 1.5倍以上も増加しています。参加した会社数の平均は、5.61社と23年卒の5.30社から微増で、 24卒の7割以上は9月の段階で既に5~6社を比較する就活経験をしていることがわかります。
大学3年の7~9月のサマーインターンからの新卒採用がデフォルトになりつつある今、 早期に出会った学生をどう選考までつなぎ止めるかに悩む企業は多いと思いますが、弊社もそのうちの1つ。
せっかく出会えたサマーインターン生に選考への参加意欲を継続してもってもらえるように、 今年は新たなイベント「店舗でアルバイト中の23卒内定者×24卒サマーインターン生のオンライン座談会」を 11月に実施したところ、24卒の特徴的な二極化を感じるシーンがいくつかありましたのでご紹介します。
<24卒学生は8割以上が業界をもう決めている>
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24卒は2層に分けたケアが必要
24卒の学生は、早期に業界を絞り込んだ学生だけではありません。
もちろん、今の時期に業界を絞っている段階の学生もいますが、 11月後半に実施した1dayインターンでは、下記のようにまだ情報収集中の学生の割合が多いように感じました。
- いろいろな企業を体験している途中
- 自分で探すよりスカウトをもらった企業から選んだ方が楽そう
- 企画の仕事をしたいので、社内でどんな仕事があるのかをまず聞きたい
早くから就活をスタートし、絞り込んだ業界・業種の中で秋の段階から選考を意識した準備を始めている層と、どの業界・業種にしようかまだまだ決め切れていない層の2極化が、 はっきりと分かれている24卒の採用では、インターンや説明会も含めた選考フローの時々で、同じ温度感の学生が揃っていないと、学生自身が不安に感じることがあるかもしれません。
同じ時期に行う説明会も、就活の意識ステージ別に2種類用意して説明会の内容を変えるなどの対応を考えないと、学生のニーズにマッチした情報提供が出来なくなりそうです。
完全に売り手市場になった今、採用人事はますます細分化した工程を用意する必要があり、 時間と手間が昨年以上にかかる24卒になるのではないかと予想しています。