明確なメッセージが現場の不安を解消
いつもお読みいただきましてありがとうございます。
今週は、『人を育てる』シリーズの第八弾。
弊社で毎年記名式で行う全社員対象のESアンケートから、全スタッフに向けた経営方針メッセージの 重要性についてお伝えしたいと思います。
人を育てる法則 【vol.008】
経営からの動画メッセージが、
スタッフの不安を軽減し、前へ動かす力になる
皆様、こんにちは。
ワンスアラウンドで新卒採用を担当している岡田聖子です。
2度目の緊急事態宣言が延長され、再び厳しい局面を迎えていますが、 昨年12月には、新型コロナウイルス感染拡大の影響による国内全体の解雇・雇い止め人数が、 製造業、飲食業に続き、小売業でも1万人を超えたことが厚生労働省より公表されました。
とあるアパレル人材派遣企業は、学生アルバイトを全員解雇するらしい・・・などの話も聞こえてきており、 不安を抱えながら働いているスタッフも多いのではないでしょうか。
前回のメルマガ(1月13日号)でもお伝えしましたが、 弊社では記名式の従業員満足度調査(「WE診断」と呼ぶESオンラインアンケート)を毎年行っており、 今年はコロナ禍の項目を加えて実施しました。
すると、案の定、
「客数が減っているのを感じるが、会社の存続は大丈夫か?」
「会社の今後はどうなるのか?」
といった不安を感じている社員の声が複数寄せられました。
世界で一番心配性な日本人そもそも日本人は世界の中で、最も不安を感じやすい国民だそうで、 不安を感じる遺伝子の多いセロトニントランスポーターSS型がアメリカ人19%に対し、 日本人は68%と心配性な人が約7割を占めるといいます。 中身を明確にすることで不安は軽くなるそうした気配り心配りを日頃実践しているからこそ、小売サービス業に従事するスタッフが 人一倍不安を感じやすいのも不思議ではないでしょう。 具体的に会社は何をするべきなのかでは、コロナ禍で会社の今後を心配する社員に、会社は何をするべきなのでしょうか? 動画配信後、不安の声を寄せた若手社員からは、「何かしなきゃと思っていたが、 会社の現状がわかり、もやもやした気持ちから、具体的にコレを頑張ろうという気持ちに切り替わった」 という感想を聞くことが出来ました。 温度感が伝わる動画の効果もう一つ、彼らに響いた理由は、経営層からのメッセージを動画で伝えた事でした。 今回のESアンケート結果の「雇用形態別分析」を見ると、 |
緊急事態宣言発令が出ても、若者が危機感を持たない要因の1つとして、 「話し方」「伝え方」に問題があるのでは?という議論があるようですが、 「伝える方法・ツール」も重要だと感じます。
コロナ不安がいつ終わるか不透明な今だからこそ、 上層部の温度感が伝わるメッセージをはっきりと明確に伝えることで、 現場で働くスタッフの不安を払拭していただきたいと思います。
不安が課題になり、現場メンバーが、「具体的に○○を頑張ろう」と 前を向いてくれることが何よりも大事なポイントであり、 いち早く業績回復につながっていくのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
来週は、「ショップレポート」をお届けします。
どうぞお楽しみに!
ワンスアラウンド株式会社 シニアディレクター
キャリアコンサルタント(国家資格)
岡田 聖子