店長とサブ店長のあるべき関係とは?
店長とサブ店長のあるべき関係とは?
サブ店長から「店長が私に期待することは何でしょう?」と問われたら、どのように答えますか?
店舗の状況によって、答えは様々だと思います。役割を伝えることもあるでしょう。 あるいは、職責のお話をすることもあるかもしれません。
ひとつ確かなのは、サブ店長は店長にとって相棒のような存在であるということです。
店長とサブ店長の信頼関係が強固な店舗はうまくいきます。
ですから、私は質問にこう答えます。「私と同じ思想でいてほしい。ただし異なる視点を持っていてほしい」 そう答えるようになったのは、あるサブ店長と仕事を共にした経験からです。
「サブ店長は特別扱いをする」私は、ビームス みなとみらいがオープンした時から店長を務めております。 立ち上げの時にサブ店長だったIとは、三年ほど店長とサブ店長という間柄で仕事をしました。 「お客様のお声」彼がチームビジョンを率先していたことの証左(しょうさ)に、 お客様から頂戴したこんなお言葉があります。 「店舗ミーティングでのひと言」これだけでも頼りになることなのですが、Iは目指す方向は同じでありながら、 私とは異なる視点を持ち、常に新しい気付きをくれるサブ店長でした。 |
よき相棒がチームを強くする
よき相棒を作る為の特効薬はありません。年月も必要でしょう。
ただ、ひとつ言えるのは、「正直であることが信頼を築く」ということです。 私とIは、よく相談をしていました。うまくいかないことや思い悩むことがあれば、 素直に心情を伝え、打開する道を探しました。
同じ思想で、同じ目標への舵を共に切っていく相棒にだけは、時に弱さも見せる。 そういった正直さも、トップとNo2の間には必要なことかもしれません。
新選組の近藤勇にとっての土方歳三。ビートルズのジョン・レノンにとってのポール・マッカートニー。 よき相棒がいることは、チームを強くするポイントのひとつです。
真によき相棒は支えてくれるだけでなく、チームのために異なる目線で意見をくれます。 そういったサブ店長をそばに置くことで、店長は本当の意味で孤独ではなくなります。
そしてそれを作るのは他でもない、店長の役割のひとつなのです。
明日も売場と向き合いたいと思います。