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SCの新たな体験価値とは?


いつもお読みいただきましてありがとうございます。ワンスアラウンドの廣末弥雪です。
今週は、マーケットレポート第41弾『SCさんぽ』をお届けします。
話題のSCをはじめ、新旧問わず、さまざまな現場を巡りながら、感じたこと、気づいたこと、新たに学んだことをお伝えしながら、自らも現場を持つ弊社ならではの視点で、これからの時代へのヒントをお届けしたいと思います。

Market Report   vol.41】

SCの新たな体験価値とは?

ワンスアラウンド株式会社
​​​​​​​リテイル事業部 廣末 弥雪

今回は2024年4月17日にOPENした「ハラカド」をリサーチしてきました。
「ハラカド」は、これまで様々なカルチャーを生み出してきた原宿・神宮エリアが持つヒストリーや、SNSを通じて誰もが発信や自分なりの表現を行う現在の時代背景を踏まえて、「多様な人々の感性を刺激する、新たな原宿カルチャーの創造・体験の場」として開業しました。

今回は、新たな体験の場を体感してきました!体験価値を高める要素を考えながら、お伝えしていきます。


▼▽▼ リサーチスタート! ▼▽▼

新たな体験価値その①
「ACT(行動)」

:身体的な体験が顧客のライフスタイルに影響を与え、生活を豊かにする

地下1階には昭和レトロな雰囲気が素敵な小杉湯があります。


コンセプトは「素のまま、そのまま」
走った後にお風呂に入って、お風呂上りにビールを飲む。
美容グッズのお試し体験をしたり、読書をしながら休憩したりと誰もがありのまま、ゆっくりくつろげる心地よい空間です。

パートナー企業は、UNDER ARMOUR SAPPORO KAO MYTREX です。UNDER ARMOURでは、レンタルランニングシューズ・レンタルウェア・レンタルタオルがあり、手ぶらでランニング&銭湯が楽しめます。

1度目にリサーチした時は、人が少なかったのですが、2度目にリサーチに行ったときは、体育会系の男性数人がストレッチスペースで談笑しながらストレッチを行っていました。

新たな体験価値その②
「THINK(思考)」

:商品やサービスを通して消費者の知的好奇心をくすぐる

3階クリエイターズプラットフォームには、「ハラカド」のロゴ製作者である千原徹也氏の事務所があり、プロが教える、即戦力になるクリエイター教育を行う学校があります。

壁などはなく、通路から教室が丸見えです。
一見オシャレなカフェのようです。
通路を歩いていると何をしているのか、どんな授業を行っているのかとても気になります。
プロの豪華クリエイター陣が教える、今までにないクリエイティブスクールです ▶

そのほかにも会員制のクリエイティブラウンジ「BABY THE COFFEE BREW CLUB」があります。
クリエイターがリアルに集い、共創を促すクリエイティブな社交場だそうです。
今後は、「うなぎパイ」の有限会社春華堂が手掛けるクリエイティブカフェ&ラボラトリー「HOW‘z」がOPEN予定です。
この新しいコンセプトからどのような文化が生まれるのか楽しみです。

新たな体験価値その③
​​​​​​​「RELATE(関係)」

:他社や文化との関係性を強化、社会全体のつながりを求める欲求に訴えかける

7階には、一般社団法人シブヤフォントがあります。
アート・デザインを通じて障害のある人と学生や企業・団体など今まで全く接点のなかった人々とのつながりを生み出し、また、交流を通じて新たな気づきや発想の種がたくさん生まれる場でもあります。
作品の一つ一つが唯一無二なので、それぞれ味があり、配色・生地の組み合わせ方など見ていてすごく楽しいです。
「ここへ来なければ出会えない」という体験価値を味わえます。
1つ1つ一生懸命作っているんだろうなぁという背景が見えてきて、私も思わず缶バッチを買ってしまいました!



さいごに

今回も私が気になった場所をご紹介しました。
新しい発想がたくさん詰まった場所でした。
何か新しいことを始めるときに行ってみると、いつもと違う視点で物事を見る事が出来るかもしれません。

ハラカドは、「商業施設」の顔と、「創造施設」の顔の、二つの面を持っている新しい場所です。

「商業施設」としては、
「新たな原宿カルチャーの創造・体験の場」として、もう一度体験したくなると思わせるだけの魅力を継続して出し続けられるのかがカギだと感じました。
「一回行ったからもうだいたい分かった。」と、思われてしまわないためには、顧客の心をつかむ何かが必要です。
もう一度行きたいと思わせる余韻を残すことが必要で、毎回その場所に行くと、“奇跡的な出会いがある”という期待感を生み出すことが再来店につながるのではないでしょうか?

「創造施設」としては、
施設内にクリエイターの育成・支援・共創の場を設けています。
SNSを通じて誰とでもコミュニケーションが取れ、自分なりの表現が出来る現代にあえてリアルに集うことで、どのような新しい文化が生まれるのかが楽しみです。

今回のリサーチを通して、「共創」「協業」「出会う」「つながる」などのキーワードを沢山目にしました。
変化し続ける消費者の価値観やライフスタイルを常に把握し、柔軟に対応するためには、「企業同士の協業」、「同じ興味を持った人同士がつながり」「リスキリング」がさらに新たな価値、サービスの創出につながるのではないでしょうか。





最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。
これからも現場からのリアルなレポートをお届けします。
どうぞお楽しみに!

廣末 弥雪
廣末 弥雪
ワンスアラウンド株式会社 リテイル事業部 

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