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ミッションを共有し具現化する場所

ワンスアラウンド株式会社 取締役
E&C推進室室長 佐藤 梨枝子

佐藤 梨枝子

ハッピーエピソード 【vol.55】

~ベテランからZ世代まで~
ミッションを共有し具現化する場所
YearConvention

昨年の今頃にもご紹介致しましたが、創業22年を迎えた6月11日・12日にYearConventionを実施致しました。
秋のBBQ&運動会同様、社員がとても楽しみにしているイベントの一つです。

弊社のYearConventionは、店舗と店スタッフの年間アワードイベントです。1年間の功績を称える場であり、本社&店スタッフが一堂に会して親交を深める場でもあります。

外部には委託せずに自分達で作り上げるこのイベントは、事務局にとっては企画段階から怒涛の数か月を送ることになりますが、当日の店スタッフの笑顔や嬉し涙に癒され、とてつもない達成感と充実感が得られるイベントでもあります。

今回は、弊社のYearConventionの特徴的な企画をいくつかご紹介したいと思います。
皆様の会社の企画に一つでもヒントがあれば幸いでございます。


■表彰式は一人一人の好事例発表の場!

スタッフの増員もあり、従来の会場が手狭になってきたため、今年は新たな会場探しから始まりました。
打合せの際に、表彰式にかける時間を説明すると、どの会場からも「長いですね~」と言われてしまいました。
が、しかし・・・何故長いのか?


それは、弊社の表彰状は、定型文を読み上げるのではなく、上司からの推薦コメントを読み上げるからなのです。
【この1年、何を目標にどんな行動をして成果に繋げたのか】という好事例を、一人ひとり、上司のナレーションで紹介します。
この表彰コメントに、表彰された本人はもちろん、聞いている者全員が感動の渦に巻き込まれます。


ある店長は、「閉店後、皆が帰ってから一人一人の表彰コメントを書いているうちに、何て素晴らしいスタッフ達と仕事をさせて貰えているのだろう…と改めて実感し、一人で泣きながらコメントを書き上げました。」と言っていました。


それ程までに上司の思いが詰まった表彰コメントを読み上げるのですから、他と比べて長くなってしまうのかもしれません。
しかし、スタッフから「長い」という意見を頂いたことはなく、表彰式のメインは、この上司コメントによる好事例の共有にあると私は思っています。


■全スタッフの投票で決める「もっともっとグランプリ」

個人賞は店長推薦→マネージャ→本社部長・役員という流れで
確定しますが、チーム賞の一つである【もっともっとグランプリ】は、全スタッフの投票で決まります。


【もっともっと】とは、弊社が10年以上続けている各店の改善活動のことです。
予め各グループ内で予選会を行い、グループ代表になった数店舗が店長会の中でプレゼンし、店長投票でグランプリ候補3店舗を決定します。
その後、グランプリ候補としてノミネートされた店舗の活動内容を
取材し、動画に編集したものを社内ポータルサイトにアップして、投票期間内に全員が視聴して投票します。


そして、結果発表が当日に行われるというなかなかスリリングで盛り上がるイヤコンの目玉企画の一つとなっています。
テーマを決めて、約一年間PDCAのCとAを繰り返して店の改善に努力してきた成果を競うこの「もっともっとグランプリ」は、スタッフ全員の投票ということもあり、数ある賞のなかで、最も各店舗の気合いを感じる賞となっています!



■この「ハッピーエピソード」も表彰の対象に!!

もっともっと同様、弊社で10年以上行っているのが、このハッピーエピソードのネタとなっている『お客様からのありがとう』です。


一年間に寄せられた約800件の『ありがとう』の中から、後世に残したい素晴らしいお客様とのエピソードを『ありがとう大賞』というテーマで表彰しています。


昨年までは、ベテランスタッフが受賞されることが多かったのですが今年は入社3年未満の若いスタッフが数多く受賞されていました。


スキルやテクニックだけでなく、一人一人のスタッフの素晴らしいサービスマインドが、ブランドやスタッフのファンとなり成果に大きく貢献しているということで、弊社が最も大切にしている賞と言えるでしょう。

■受賞コメントから伺える表彰の意義

【ミッションの共有】

弊社のYearConventionでは、お取引先様が参観にいらっしゃることもよくあります。
そういった社外のお客様から『受賞者の皆様が口を揃えて同じことを仰るのに驚きました』とよく言われます。


それは、「もっともっと活動」を通して改善を行うこと、サービス活動を通してお客様から「ありがとう」を頂けることが、弊社が掲げる「お役に立つ」というミッションを具現化することであり、そのなかで特に素晴らしい実績が一年後の表彰に繋がっているということ、

そしてこのYearConventionが、ベテランからZ世代の若者まで、世代を超えて全員がミッションを共有して、仲間やお客様のお役に立てているか?ということを考える場、仲間の実績を讃える場になっているからだと思います。


また、表彰式の最後には、代表の社長、事業部長から中期計画の共有の時間も設けています。
その内容が、今、自分たちが現場で行っている事と繋がり、「何の為に行っているのか?」の使命感に繋がっていることも、イベント後のアンケートで明確になりました。


【悔しさをバネにする!】
また、「昨年、何も賞をとれず、とても悔しかった。絶対に来年は受賞してやる!という思いで一年頑張りました!」という受賞者のコメントも非常に多く聞かれます。


確かに350名強のスタッフの中から30件ほどの表彰件数ですので受賞できなかったスタッフからは毎年のように「何故?」「どうして?」という悔しさが滲んだコメントを頂きます。


主催者側としては非常に胸が苦しいのですが、
昨年、悔し涙を流したスタッフや店長が、その悔しさをバネに今年は表彰のステージに上がっている姿を見ると、今、思い出しても涙が出てくるほど感動します。
悔しさのエネルギーは本当に一人ひとりを強くするものなんだと改めて感じる瞬間です。


【個人賞よりもチーム賞!】
また「悔しかった」というコメントの次に多いのは「個人で表彰されるよりチームで表彰できたことが本当に嬉しい」という言葉です。


この意見が多く出るのは、どの職業でも同じだと思いますが個人賞を頂いたほぼ全員が、「一人では何もできなかった。店長や周りの先輩に支えられて頑張れた」という感想を話します。
チームスポーツと一緒なんだなぁと改めて、チーム作りの重要性について考えさせられました。


チームで、個人で、安心してどんどんチャレンジできる環境づくりへ

まだまだ課題だらけではありますが、
組織の一員として、スタッフがより成長を実感できる施策を考えていかなければ・・・
という決意を新たにした今年のYearConventionでした。


佐藤 梨枝子
佐藤 梨枝子
ワンスアラウンド株式会社 取締役

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