チームプレーから学ぶ 感動と成功の秘訣
ワンスアラウンド株式会社 取締役 |
ハッピーエピソード 【vol.45】
「人は何故、
チームワークに感動するのか」
2023年3月のWBCから始まり、サッカー、バレー、バスケットボール、ラグビーと今年も大きなスポーツイベントが相次いで開催されました。
特に3月のWBCの侍ジャパンは後世に語り継がれる劇的勝利になり、今までスポーツ観戦にあまり興味がなかった人も、一気にスポーツ熱が高まるきっかけとなったことでしょう。
(筆者もその中の一人です・・・)
個人スポーツの観戦も、もちろん大好きですが、チームスポーツには
また別の感動があり、涙なしでは観戦できません。
一朝一夕では成し得ない『チーム一丸』。
その過程を自分の組織(チーム)に重ね合わせて見てしまうのかもしれません。
そのように感じるのはお客様も一緒のようで、店頭接客でもチームプレーに対するコメントを多く頂きます。
今回はその事例をいくつかご紹介致します。
1件目は最近、入社したばかりの学生アルバイトスタッフMさんへのGOODコメントです。(文章がとてもお上手でリアリティがあるので、ひょっとしたら、我々と同じ業界の方かも知れません)
私を接客してくださった、スタッフの方の一生懸命さ、周りのスタッフの方々のカスタマーサービスはとてもイキイキしていて、とてもショッピングがしやすい環境でした。 |
事前に商品知識、接客マナーなどの基本的な教育を受けてはいましたが、初めて接客させて頂いたお客様から、このようなコメントを頂いたMさんは、とてつもない応援エールを頂いて、本当に嬉しかったと思います。
新人スタッフの慣れていない接客にストレスを感じるのは、その背後にある店長や先輩の指導レベルが伺えるからなのでしょう。
『彼(彼女)が悪いのではない』ということをお客様は十分、理解されているのだと思います。
たまに、お客様の前で上司がスタッフを叱責しているシーンを見かけることもありますが、そういった場面をお客様は望んでいません。
今回のお客様が仰ってくださったように【ヘルプフルな言動】でお客様の居心地の良さを最優先に行動できるチームマインドが必要なのだと思います。
次の事例は、お客様からの短いコメントですが、アウトレット店舗から寄せられた感想です。
少し前の事になりますが、取り寄せ商品を受け取りにいらっしゃった5-60代の男性のお客様を他のスタッフから引継いで対応しました。 「どの店員さんの接客も素晴らしく いつも楽しく買い物をさせて頂いてます。
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客数の多いアウトレット業態では、一人のスタッフが一人のお客様を入店からお見送りまで応対することはなかなかありません。
お声がけをするスタッフ、試着室応対のスタッフ、レジ業務のスタッフなど、お客様のお買い物のシーンごとに違うスタッフが応対することが当たり前になっています。
そんな中で、『一人でも感じの悪い人がいると、店全体のイメージダウンに繋がる』のです。
お客様が仰っていることは、まさに100-1=0の法則です。
アウトレット業態では、特にチーム接客が重要だと言えるでしょう。
また、新人スタッフに温かいコメントをくださったお客様が仰る通り、良いチームを通して見えてくるのは店長(リーダー)の存在です。
先日、下期スタートにあたり店長会を開催しました。
今回は事前アンケートを取り、【部下育成】についてディスカッションする時間をとりました。
テーマに沿って新人店長がベテラン店長と意見交換できたことは大きな気づきになったようです。
最後に、部下育成に定評のあるTマネージャーから、総括として
自分の部下育成についての持論を話して頂きましたが、プレイングマネージャーとして、今も現場に立ち続ける先輩の言葉は多くの店長達の胸を打ちました。
特に「とにかくまず相手を知る→相手を知ると勝手に親近感を持つ→距離が縮まる→より相手を知る→フィードバックの仕方が変わる」のくだりに、必死にメモを取っている新人店長の姿が印象的でした。
人は何故、
チームワークに感動するのか?
WBCの栗山監督、男子バスケットボールのトムホーバス監督をはじめ、素晴らしいリーダー(監督)のもとで素晴らしいチームができることは言うまでもありませんが、そこに行きつくには、同じ目標を持ったメンバーとの関わり方、さらにメンバー同士の関わり方がとても重要なのだと思います。
「みなさん一人ひとりが日本代表です。そういう意味でキャプテンは置きません。一人ひとりがチームを引っ張っていって下さい」
WBCのドキュメンタリー番組で見た最初の選手ミーティングでの栗山監督の言葉を思い出します。
目標に向かって一丸となっている選手(スタッフ)の姿を通して、
そこに至るまでのチームとしての努力や苦労を無意識にリスペクトしてしまうこと。
マインドが統一されていることで、瞬時に阿吽の呼吸で選手(スタッフ)が最優先の動きが出来ること。
スポーツもショップもそんな姿に人は感動し、ファンになっていくのだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも現場から届いたお客様の「ありがとう」を
ご紹介してまいります。