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上司との信頼関係を築くための秘訣




皆様、いつもご覧いただきまして誠にありがとうございます。
ワンスアラウンドで、ビーミング ライフストア by ビームス グランエミオ所沢のショップマネージャーをしております石井俊輔です。
(※注:6月からビームス みなとみらい ショップマネージャーに就任)

今回は、私が働く上でとても大切にしている『上司との関わり方』にフォーカスした内容をお届けいたします。
このレポートが少しでも読者の皆様の現場でお役に立つことが出来れば幸いです。

「上司という存在」

今回は、店という一つのチームの中で、お客様や部下、同僚といった 様々な関係性でのコミュニケーションを必要とする中で、あまりフォーカスされる事が少ない、『上司との関わり方』についてお伝えしようと思います。
なぜそのように思い立ったのかといいますと、上司は私にとって非常に重要な存在であり、 時に律し、時にヒントを示し、なにより成果に対して褒めてくれる人だからです。

多くのスタッフが存在する店というチーム内で、それぞれの成長を見守りながら評価してくれる上司という存在は、 なくてはならないキーパーソンです。
店だけではなく、人が働く現場という枠組みで考えると、 誰にとっても存在しているであろう上司との間には、互いに信頼し合える関係性が必要です。
そして、互いの信頼関係が深まる事で、職場環境の向上や理想の結果にむけて、様々な良い影響が出てきます。

上司なのですから、その経験の豊富さや舵取りをするリーダーとして、 当たり前のように上司の方からコミュニケーションを取ってもらえるものだと思ってしまいがちですが、決してそうではありません。
自分が何もしなければ、日頃のコミュニケーション不足に陥り、コミュニケーションが不足していると、 お互いの考え方の違いにも気づかずに自分の考えだけで進めてしまい上手くいかない事も出てきます。
しかし、なかには上司というだけで苦手だな、と感じる人もいるかも知れません。
そういった方にも、少しだけ考え方と視点を変えて行動することによって、 信頼できる上司と部下への関係性を築くきっかけになれば嬉しい限りです。


対話を通して上司の人柄を理解する


まずは上司との関係性を築く前提として、 現場が目指すベースとなる「上司が描くビジョン」を理解する必要があります。
役職者やリーダーはチームを引っ張りサポートするために、必ず何かしらの目標やビジョンを描いています。
その内容は様々で、すぐに納得できるものばかりではなく、少し疑問を感じてしまうこともあると思いますが、 それはやはり人それぞれの考え方や、大切にしている事が違うからだと考えます。
それでも、リーダーである上司が舵を取り想い描くビジョンを達成するためには、あなたの働きは欠かせません。
あなたが疑問を感じたままであったり、十分に理解していない状態では同じビジョンを描くことは難しいでしょう。
チーム全員が同じ方向に向かい、それぞれの個性を活かしながら、試行錯誤を繰り返して目標に到達していく。
そのためには目標以上に、チーム全員が上司の描くビジョンを理解している事が必要です。


そこで大切になってくるのが対話です。なぜそうなのか、どうしてなのか、どうしたいのか、 上司が描くビジョンをしっかりと理解出来るまで聞く事で、ビジョンに対するあなたのアクションが生まれてきます。
さらに、その対話が、あなたの上司が持っている考えや気持ち、人柄を知るきっかけになります。
気を付けたいのは、「一方的に聞く」のではなく、理解出来ないポイントや疑問に感じた事は、 自分から言葉にして必ず伝えることです。
そうする事でお互いの距離も縮める事が出来ますし、上司もあなたの個性や考え方を十分に理解してくれるはずです。
今、この記事を読んでいる方の中には、上司に対して意見を言うこと自体に抵抗があるという人も少なくないと思います。
それは色々な思いや考え方があっての事だと思いますが、それらも含めて安心して自分の言葉で伝えてみて下さい。
すると、上司はきっと、あなたがどんな考えを持って仕事に臨んでいるのか、 大切にしているポイントを汲み取り受け入れてくれるでしょう。


以前、私が店次長として所属していたビームス みなとみらいの武島店長は、スタッフに対してこう言っていました。
「人に話をする時は、必ず自分の考えを持っていく」と…。
そして、スタッフの些細な話も投げ出す事なく最後まで聞いてくれる上司でした。 私も武島店長に対して自分なりの言葉を伝えていきました。 こうして対話を重ねていくことで自分を受け入れてもらえる安心感が生まれ、 少し突飛な考えでも話すようになっていったのです。
そのことが武島店長に無い考えや視点となり、店のルールになった事もありました。 上司であっても対等な意見交換は可能であり、そういった意味での対話がとても重要です。
この経験は私の学びとなり、その後のマネジメントに活かされました。

理想のパートナーへ


上司とのコミュニケーションに悩みがある方は、是非、対話を実践してみて下さい。
上司に限らず、他者と信頼しあえる状態というのは、互いに相手を理解している状態だと思います。
相手を理解したうえであなたなりにできる喜びを、上司の描くビジョンにあなたなりの要素を加えていきましょう。
そうした想像をする事で、あなたの次のアクションも見えてくるのではないでしょうか?
上司は常に試行錯誤をしています。少なからずほとんどの上司が不安を抱えています。 だからこそ、あなたの視点やアイデアが頼もしくも嬉しくも感じるのです。
私自身が店長という立場になって、やっとその事が分かりました。

あなたの上司も、以前はあなたと同じように部下の時代があったのですから、 対話を通じて、必ず信頼しあえる関係を築くことが出来るはずです。
そうすれば、互いに上下関係を超えたかけがえのないパートナーになると思います。

石井 俊輔
石井 俊輔
ワンスアラウンド株式会社 ビームス みなとみらい 店長  

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