現場の声から考える、スタッフがいま心がけておくべきこととは?
コロナ禍による「変化」とお客様の「戸惑い」
コロナ禍でリアルとオンラインの融合が進み、それぞれが急激な変化を遂げています。
お客様はご自身の状況に合わせて、自由にリアルとオンラインを使い分けて 買物を楽しむオムニチャネルの時代になりました。
各社が行っているオムニチャネル戦略は色々ありますが、 お客様と店舗を繋ぐ顧客管理の仕方がポイントカード会員からアプリ会員へと変化し、 スマホでお買物をしてスマホでポイントを貯めることも当たり前になりました。
しかし、オンライン弱者にとっては、入会方法一つとっても至難の業。
スタッフがお客様のスマホを覗きながら手取り足取り教えている光景も日常の風景になってきました。
一方、現場では、コロナ禍によるライフスタイルの変化に合わせ、多くの商業施設がリニューアルを行っています。
そんな中で、以前の売場を求めて、館内で迷子になっているお客様も多くいらっしゃるようです。
今回は、そんなお客様への対応から生まれたエピソードをご紹介致します。
【事例1】 昨年、杖をついたご高齢のお客様が「コロナ禍で太ってしまい、 履けるパンツが無くなってしまった」と自店にいらしてくださいました。 |
【事例2】 お客様との接客時に、「この館内の靴売場がなくなって本当に残念」というお話をしていました。 |
スタッフ皆がコンシェルジュ!
こういった内容のエピソードが月に何件も寄せられています。
リニューアルした売場で、欲しいものを探せなくて困っているお客様が本当にたくさんいらっしゃるのだと思います。
オンラインが苦手なお客様、リニューアルした売場で迷子になってしまうお客様。
どちらも共通しているのは、高齢のお客様が中心になっています。
スマホをお持ちのお客様であれば、こちらが短時間で手続きのお手伝いをすることで解決するケースが殆どですが、 スマホで買い物をすることも出来ず、欲しいものを探せず、フロア内で迷子になっているお客様のお役に立てるのが 各ショップのスタッフなのだと思います。
館内のスタッフ全員が「コンシェルジュ」という自覚を持ってお客様をお迎えすることが出来ていたら、 「売場」という場所が、とても温かいものに変わるのではないでしょうか。
自店の利益ではなく、館内に足を運んで下さった全てのお客様に笑顔でお帰り頂くために、 各ショップが情報を取り合い、連携したサービスを行っていきたいものです!