スタッフをハッピーに!店長がやるべき業務改善
ワンスアラウンド 株式会社 ビームスアウトレットグループ マネージャー 篠塚 真一 |
店長たちのチャレンジ 【vol.006】
ワンスアラウンドの「現場マガジン」をご覧の皆様、初めまして篠塚真一と申します。大学を卒業後、アパレル業界に入り今年で22年目、現在も現場でマネージャーをしております。
私が今なお現場で働いている理由は、問題や課題の答えが全て「現場」にあるという事に尽きるのかもしれません。だからこそやりがいがある。今回の内容は、私が店長時代に経験した「店舗の業務改善」の実体験です。少しでも皆様の「現場」のお役に立てれば幸いです。
「店長がやるべき業務改善とは」
コロナ禍を経験してきた今、私たちの現場では、店頭での接客サービス以外の様々なサービス取り組み(ネット販売、店舗からの直接配送等)がどんどん進んでいます。
結果的には毎日やる事が多くなっていると感じるばかりで、日々のショップ運営に追われて苦労しているという事はありませんか?
そこでまず私が考える問題点と課題をお伝え出来ればと思います。
■問題点
採用が上手くいかない。募集をしても応募がない。私たちが携わっている小売業だけではなく、どんな業界でも耳にする問題点です。
これからは少数精鋭の運営方法も考えていかなければなりません。
■課題
店頭での業務が多くて仕事が終わらない。こちらもよく耳にします。
今は、店頭接客だけではなく、毎日、SNS投稿を実施している店舗が多いと思います。私が店長をしていた店舗でも、コロナ禍で一気にSNSの重要性が高まり、店頭での時間確保にいつも苦労していました。いつも店頭販売時間とSNS投稿時間の両方が中途半端になり、上手くいかない事を経験したことが業務改善のきっかけになりました。
私が在籍していた店舗は、アウトレット業態です。
店舗の坪数は200坪超え、スタッフ数は14名。出勤人数は平日5名、土日は7~8名の体制で、1人当たりの守備範囲の広さが課題でした。
そこで、前年の反省点を踏まえて、取り組み項目を3つに絞りました。
その1:ゴールイメージを描く先ず初めに着手した事は、取り組み1年後になりたい姿(ゴールイメージ)を描くということです。 具体的には3つの視点での時間確保に着目し、1つ目の【販売時間の確保】でのゴールイメージを『サービス向上』。2つ目の【オペレーションの確立】のゴールイメージを『スタッフのモチベーションアップ』と『プライベート時間の確保』。3つ目の【SNSの時間確保】のゴールイメージを『会社利益貢献』 と 『給与・インセンティブ』としました。 その2:全ての業務の棚卸しをする2つ目は、業務改善をするうえで最も重要な業務の棚卸しです。 これをベースにその日の業務をスタッフに落とし込み、日々の運営を行います。ここで重要なのは、検品・棚上げなどの後方作業やレジ締めなどの作業項目ごとに、目標タイムを設定することです。 その3:オペレーションの細部を見直す最後の3つ目は、オペレーションの細部の見直しです。 |
1年間の「取り組み成果」は?最後に1年間の取り組み成果をまとめさせて頂きます。 | |
①目標数値:一人当たり残業時間 月1時間以内こちらの目標数値の対象者は、社員とフルスタッフが対象でしたが、全体では、 |
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②SNS投稿件数は? |
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③業務改善の目的と効果、そしてさらなる相乗効果も・・・ | |
業務改善が会社のみならず、なによりもスタッフにとってハッピーな結果になれば、大きな成果に必ず繋がっていくということをスタッフが教えてくれました。
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ワンスアラウンドでは、毎年「チャレンジもっともっと」と題して、各店舗が1年間の取り組みテーマを決めてさまざまな取り組みを実施しており、翌年のアワードにて、優秀店を毎年表彰しています。今回ご紹介した取り組みは、2022年度の「もっともっとグランプリ」を受賞しました。 |
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回(7月)の「店長たちのチャレンジ」をお楽しみに・・・。