コロナ禍での新入社員との向き合い方
皆様いつもお読みいただきましてありがとうございます。メールマガジン編集事務局です。 ワンスアラウンドが毎週お届けしている『現場マガジン』は、文字通り我々が運営する《現場》発のホットな情報をお届けするメールマガジンです。
先週お知らせした通り、今月から新たなシリーズが加わります。
第1弾は、『人を育てる』をテーマに、実際の現場の新入社員の悩みや成長する様子にフォーカスして、 人材育成のヒントをお届けしたいと思っています。どうぞご期待下さい!
人を育てる法則 【vol.001】
皆様、はじめまして。ワンスアラウンドで新卒採用を担当している岡田聖子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
弊社が新卒採用をスタートしたのは、東日本大震災が起きた2011年(2012年卒)からですが、今年はコロナ禍で、 各企業の入社式や新入社員研修、21年卒の新卒採用の現場にもこれまで経験したことがない様々な変化が起きています。
これまでとの大きな違いは、新入社員研修や採用面接をオンラインに切り替えた企業が一気に増えたことです。
来年卒の学生の就活状況調査(マイナビ)によれば、5月に受けたすべての面接の95%がWEB面接だったとのアンケート結果も出ていますが、 弊社でも、3月後半から、会社説明会や面接をオンラインに切り替えました。 また、4月1日予定だった入社式を5月に延期して初めてのオンライン入社式を実施し、その後の新入社員研修もオンライン研修に切り替えました。
対面研修では百戦錬磨の弊社の講師陣も、今までやったことがないオンライン研修(特にZOOMなどのツールの使い方!) に四苦八苦しながらも、なんとか初のオンライン研修をやり遂げましたが、人と話すことや接客が好きだから小売業を選んだ新人たちは、 直接会って教えてもらうことの出来ないオンライン研修をどのように感じていたのでしょうか。
知識や理念を伝えたり、やり方を説明したりするのはオンラインでも対面でも大きく差はありませんが、 姿勢や所作など基本マナーの指導は、どうしてもオンラインでは限界があります。
そこで、半日だけ、少人数分散型で、姿勢や歩き方、発声練習など、最低限の基本マナー研修を自粛休業中の現場を使って実施しましたが、 やはり彼らも対面とオンラインの差を少なからず感じていたようです。
そこで、今後のフォローアップのためにも、新入社員アンケートを取ってみましたが、結果はおよそ以下のとおりでした。
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新入社員アンケート結果詳細
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私が特に気になったのは、半数の新入社員がコロナ自粛により、働く意欲に影響が出たと答えていることです。
実はそれは私が一番気にしていたことでした。
例年なら新入社員研修を終えて、4月中旬には、店舗のほうに育成をバトンタッチしているはずですが、自粛(休業)期間が長引くなか、 リテイル部門や研修チームと連携しながら
自宅で出来る動画学習(過去に作成していたもの)
自粛期間中の各自のチャレンジ項目を決めて報告してもらう
会社の様子を伝える(連絡メールに加える)
電話で声を聞いて様子を観察
など、様々な取り組みを行いました。
振り返ると、連絡メールだけでも2か月で14通と、頻繁に新入社員と接点を持っていました。
(中には、「岡田さんからメールがくると嬉しい」とわざわざメールしてくれる新人もいて、送っている私も嬉しくなりました♪)
このように「あなたのことを気にしている=存在を認めている」と伝えることは、仕事上での存在感を出すことがまだまだ難しい新人に対しては、 とても大切なことだと私は思っています。
長い自粛(休業)期間を経て、やっと配属された新入社員は、仕事を始めてまだ1カ月余り。
周りの心配を他所に、前向きに一生懸命頑張っている彼らに安堵しながらも、 コロナ禍というこれまで誰も経験したことのない環境下で社会人生活をスタートした彼らが、どういうふうに成長していくのかを、 いつも以上にケアをしながら見守りたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
来週は、新シリーズ第2弾「マーケットレポート」がスタートします。
どうぞお楽しみに!
ワンスアラウンド株式会社 シニアディレクター
キャリアコンサルタント(国家資格)
岡田 聖子