新入社員の育て方
シスターから受け継がれる育成DNA
新入社員が現場に配属されてから約1か月半が経過しました。
久しぶりに制限のないゴールデンウイーク(以下GW)で、 新入社員は初めての山を乗り越えた達成感を感じたのではないでしょうか。
それはGWを迎えるまでに、このレベルまで育成していこう!と準備を進めてきた先輩社員達も同じだと思います。
若手のキャリアにおける新卒3年以内の離職を「七五三」 と例えることがありますが、 これは中学卒の70%、高校卒の50%、大学卒の30%が入社3年で離職することからそう言われています。
そのうち半年以内の「超早期離職」が、高卒で11.8%、大卒で7.5%と、 まだ仮配属期間の企業も多い時期に起こっています。
労働政策研究・研修機構が 2017 年に出した「若年者の離職状況と離職後のキャリア形成」報告書の中では、 「『何をするべきなのか明確な指示を与え、放置しない』 『簡単な業務から難しい業務へと段階的に仕事をまかせていく』といった、 就業経験の乏しい若者に対して基本的な事柄を確実に行うことが、離職を防ぐ上で有効」 と指摘されていますが、弊社でも配属初期のケアにより、その後の離職状況が違うという体感がある為、 現場の店長や育成係のシスターによる配属後数か月のフォローはとても大事になっています。
<3月:シスターの事前勉強会と育成ストーリー作成>
|
①新人:アプリ入会11件出来ました!
シスター:素晴らしい!これは〇さんの強みですね。 どういうアプローチで登録いただけたのか、リストアップ出来ると更に◎です! ②新人:強化商品Aを2回販売することが出来た。
シスター:素晴らしい!購入に繋がった2回の接客を振り返り、 感触の良かったフレーズを次回活用してみよう! ③新人:お客様に「楽しい買い物が出来た」と誉めていただき、お役に立つことが出来た。
シスター:企業理念である「お客様のお役に立つ」ことが出来たのは素晴らしい! 社会人としての覚悟が見受けられます!
|
◆今この時期に必要なレベルを伝えている
(出来なくて落ち込んでいたらフォローを入れる。) |
新人:レジ業務でわからないことがありヘルプを呼んでしまいました。 一人で解決できなかったことが悔しいので早く完璧に独り立ちしたいです。
シスター:ヘルプを「呼んでしまった」という考え方でなくて大丈夫。 むしろわからないことはどんどん聞いてください。 他の人を頼って助け合うことがチームなので、一人で抱え込まないように!
|
先にあげた、シスター制度の良い所の3つのポイントを愚直に日々の活動に落とし込み、指導してくれていると感じます。 配属1か月後、新入社員全員に電話して様子を聞いたのですが、ほとんどが「元気にやっている」「困っていることはない」「何かあったら先輩に相談できている」と答えてくれたので安心しました。 |
手間暇かけた育成は店のDNAとして引き継がれる
シスターだけ頑張っても上手くいかないのが新入社員の育成。
昨年も今年も、店長が全体を把握し、店舗全体で新入社員を育成している店舗は、上手くいっているように感じます。
(シスターを褒めるメールをしたところ、「シスター〇〇は本当に責任感をもって新人育成を頑張っています!」と 連絡をしてきた店長もあり、店長の姿勢も重要だと感じました。)
自身がうけた新人時代の振り返りシートを、改めて見直しながら指導してくれている2年目シスター。 「シスターの〇〇さんがいる日といない日ではモチベーションが違う。〇〇さんがいる日は、結果を残したい! 今日も頑張ろうと強く思う」と話す新入社員がいました。
この店舗は、昨年も1つ上の先輩が新入社員を育成していた店舗で、 店舗全体のバランスを見ながら新人とシスターを見守る店長のもと、2年目シスターを教えてきた3年目、 そしてその先輩達・・・と、教え方や育成ポイントが脈々と受け継がれているのを感じました。
WITHコロナでも客数が戻ってきた忙しい現場で、時間がかかり負担も多い新入社員育成は、 シスターはもちろん、シスターにフィードバックをする本社側の労力も含め手間がかかりますが、 配属直後の手間暇かけたケアがあるからこそ、 翌年にもつながっていることを改めて認識しています。
新入社員が戦力になるまでもう少し。
新人育成をしながら、来年以降に繋がる育成DNAを受け継いでいくという気持ちで、 シスターのメンバーには引き続きケアをお願いしつつ、本社の我々も2段階方式のフィードバックをしながら、 新入社員の育成を見守っていきたいと思います。