笑顔が与える力
ワンスアラウンドが毎週お届けしている『現場マガジン』は、 文字通り我々が運営する《現場》発のホットな情報をお届けするメールマガジンです。
今週は現場で起きた『ハッピーエビソード』をお届けします。
お客様からの“ありがとう”はいつも私たちを元気にしてくれます。
今回も現場の皆様に元気の素をお届けします。
ハッピー・エピソード【vol.011】
「キラキラの笑顔」と「思いやりのある言葉」で
お客様にHAPPYを届けよう!
皆様、こんにちは。
怒涛の2020年もまもなく終わりになりますが、「緊張」と「緩和」を繰り返しながら 少しずつ変化してきた日常生活が、やはりこれからは当たり前になっていくのでしょうか。
そして、コロナ禍での接客を経て、お客様とのコミュニケーションが、 我々にとってどれほどかけがえの無いものだったのかを改めて思い知らされた一年であったように思います。
早いもので、このハッピーエピソードも11回目になりますが、今年最後にお送りする今回は、 ご高齢のお客様とのエピソードをご紹介致します。
「妻が介護施設にいるんだよ、いつも同じものを着てるから 新しいものを着せたくて・・・」先日ツイードのハンチング帽をお召しのご高齢の男性が、 店頭でニットをじっとご覧になっていらっしゃいました。 帰り際、もう一度店内をご覧になって、「このお店いいね。僕好みのものが置いてある」 とのことでしたので、「ぜひまたいらして下さい。またお会いしたいです」とお伝えすると、 「助かったよ、ありがとう」というお言葉をいただきました。 |
かなり以前の話になりますが、ある店舗に1通の手紙が届きました。
開封してみると、若くして突然にご主人を亡くされたというお客様からのお手紙でした。
あまりに突然の出来事に、家に引きこもり毎日泣いてばかりいたそうですが、 お子様の入学式が近づいてきた為、勇気を振り絞って、入学式用の洋服を買いに出かけたそうです。
そこでお客様が目にしたのは、「キラキラした笑顔の貴店のスタッフだった」とのことで、 その笑顔を見て、「私もこんな笑顔を出せるようになりたい!と心から思い元気が出ました。 どうしてもそのスタッフの方にお礼を言いたくて突然お手紙を差し上げました」という内容のものでした。
そのお手紙を頂いた時、1人ひとりのお客様の背景を目で見る事は出来ませんが、 全てのお客様が何かしらの事情を抱えていることに改めて気付かされ、 身の引き締まる思いをしたことを覚えています。
今回のお客様も、大切な伴侶がご病気で会話もままならない日々を寂しい気持ちで過ごされていたからこそ、 ついスタッフにつぶやいて、話を聞いてもらいたかったのだと思います。
それでもプレゼントを贈りたいという気持ちは、会話ではなくても、 きっと心で伝わると精一杯共感できたことで、ご主人の心がほんの少しでも癒されたことを願わずにはいられません。
私たちのお店には、1人ひとりのお客様が様々な事情を抱えてご来店されます。
“仕事で嫌なことがあったかもしれない”
“失恋したばかりかもしれない”
そんなお客様に対して、ごくごく基本的なことかもしれませんが、 キラキラの笑顔で、思いやりのある言葉を発し、 少しでも元気になってお帰り頂くことが、私達の重要な使命なのだ ということを今回のエピソードを読んで改めて気づかされました。
コロナ禍の中で迎える2021年も、 このことを忘れずにわざわざご来店して下さるお客様を大切にしていきたいと思います。